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僕は、四年前にもう無い命を天理教の神様に救けていただきました。その御礼とご恩報じのひのきしんとして毎日、天理教の御教えや体験談などのブログを書かせていただいています。(このブログは、『○天理教よふぼくの集い●』のコピー日記です。)
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講元はありがたそうに頭を下げていたが、その人は何のことかわからなかった。歌を聞かせて貰ったのか、お説教を聞かせて貰ったのか、それとも馬鹿にされたのか―――。その中でも、馬鹿にされたという思いがはっきりして来ると、わざわざ京都から歩いて来たのが、無駄骨折りで、うわさ通り教祖様は「狐つき」だろうとひとりうなずいた。
帰り道は講元とは余り話もしなかったし、腹立ちまぎれで足は早かった。
「まま食べるのも月日やで、もの云うのも月日やで」、ただそれだけの言葉を幾度も幾度も口の中で繰り返してみたが、得心出来なかった。(自分でこうして歩き、自分で食い、自分で喋〔しゃべ〕っているのに………馬鹿なこというな)と舌うちをして、「狐使いめが、何をいう―――」とつぶやかずにはおれなかった。それから間もなくその人はコレラになった。

つづく
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